断章のグリム 完全版6 いばら姫
著者:甲田 学人
レーベル:KADOKAWA
ISBN:9784049165739
この家に入った者は、茨に絡めとられて死ぬ。 夏休みが始まり、雪乃とできるだけ長く一緒にいようと目論む蒼衣。だが、〈泡禍〉解決のために遠方の街に赴いた雪乃と颯姫が戻ってこない。異常現象により外界と隔絶された真喜多家の邸に閉じ込められているのだった。 死んだ姉と同じ名前を付けられた真喜多莉緒。何度死んでも異形となって生き返る母親。単身で救出に向かった蒼衣が邸内で目撃する真喜多家の悲劇と、事の真相はーー。 『ほうかごがかり』の世界を予見した『マリシャス・テイル』を書き下ろし収録。 序章 一章 森の城の姫の噂 二章 茨の内の眠の城 三章 屍の名の娘の嘆 四章 古の塔の媼の間 五章 泉の底の蛙の骸 間章(一) いばらのしたに 間章(二) いばらのしたで 六章 城の内の者の眠 七章 塔の室の呪の徴 八章 亡の国の王の務 九章 茨の壁の死の定 十章 眠の君の花の刻 終章 おしろのねむり 『マリシャス・テイル』
読者のトーク・感想
評価:5点
読むのに尋常じゃない体力がいる。白槻雪乃の変貌と、それに直面する雪衣の心理描写がエグすぎる。グリム童話の「茨姫」をこう解釈するのかという甲田節がフルスロットル。トラウマ必至の名作。
評価:5点
伝説の鬱ノベル完全版。いばら姫の狂気と「神狩屋」の凄惨な過去が交錯するシリーズ屈指の傑作エピソード。10年以上前の作品なのに色褪せない猟奇的メルヘン。新規挿絵が絶望感をさらに煽ってくる。