華那国後宮後始末帖
著者:黒崎 蒼/べっこ
レーベル:KADOKAWA
ISBN:9784040752594
後宮の宮女・翡翠の日常は突然一変する。反乱が起き、新皇帝が後宮全員の死罪を宣告したのだ。決死で抗議に行った翡翠は、思いがけず元婚約者の旺柳と再会する。 旺柳は憤る翡翠をなだめつつ内心焦っていた。--彼こそ新皇帝だからだ。今も翡翠を愛する旺柳は自分は皇帝の側近だと嘘をつき、死罪撤回を掛け合うと約束する。 かくして死罪は免れるも後宮解体の方針は変わらない。翡翠は妃や宮女総勢千人の行き先を探す「始末官」に任命される。翡翠と旺柳は彼女らの希望を聞き出そうとするが、無理難題の山積みで……!? ==登場人物== 翡翠(ひすい) 美しい筆跡を買われて女官として後宮に入ったが、現在は下働きをしている。 今でも旺柳が好きだが、立場が違うと自分に言い聞かせている。 旺柳(おうりゅう) 地方出身。腐敗した政治を行っていた前皇帝に代わって、現皇帝として即位した。 翡翠には皇帝であることを隠している。 元婚約者の翡翠を溺愛している。 プロローグ 第一章 後宮守翡翠、後宮を死守できず。 第二章 後宮始末官誕生! 第三章 後宮の外には素晴らしい世界が? 第四章 後宮始末官、陥れられる。 第五章 元婚約者の立場とは? 私、聞いていません! 第六章 後宮始末官、過去との対決!
読者のトーク・感想
評価:5点
8巻。アニスの魔法への情熱と、ユフィの彼女を守りたいという献身が、ついに一つの大きな奇跡を呼び起こします。政治的な対立を超えて、二人の純粋な願いが世界を変えていく王道展開に感無量。挿絵の美しさも相まって、シリーズ屈指の名シーンが誕生した巻でした。
評価:4点
後宮のトラブルを解決する「後始末」という視点が面白い。華やかな宮廷の裏側にあるドロドロとした感情を、冷静に紐解いていくヒロインの知性が光ります。中華ファンタジーとしての時代考証もしっかりしており、ミステリー好きにもおすすめできる一冊。