魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜 8

シリーズ:魔導具師ダリヤはうつむかない

著者:甘岸久弥

ISBN:9784046811769

遠征訓練へ同行するなど、魔物討伐部隊との関係を強固にしていく女性魔導具師のダリヤ。 彼女は魔物討伐部隊員から、ヴォルフのアンダーシャツに『背縫い』をしてやってほしいと頼まれる。『背縫い』とは、戦いに赴く者の無事を願い、その者の衣服の背に施す縫い取りのことだった。 彼らの頼みを引き受けたダリヤは、シャツへ縫い取りのみならず、スライムを使ったとある付与ができないかを試すのだがーー。 「ロセッティの『商会紋』になりそうだ。このシャツも、防具に使えるかも……」 思わぬかたちで、ダリヤは『商会紋』とともに新たな開発品を生みだしてしまう。さらに各界の重鎮をも巻き込み行われた新製品の実験の場で、魔物討伐部隊を引退した侯爵家元当主の義足の不調に遭遇したダリヤは、その改良を試みることにもなりーー!? 魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、挑戦と前進の第八弾、開幕!

読者のトーク・感想

評価:5点

8巻。人工魔剣の製作過程における、魔力の伝導率や素材の組み合わせの描写が非常にロジカルで、技術屋としての情熱が伝わってきます。ヴォルフの家族問題にも一歩踏み込む形となり、二人の信頼関係がより深まった重要な巻でした。ダリヤの周囲に集まる人々が皆温かく、読んでいて心地よいです。

評価:5点

8巻(重版分)。何度読んでも、ダリヤが魔導具を通じて人々の「不便」を解決していくプロセスには爽快感があります。特に今巻では、騎士団の遠征装備の改善がメインとなっており、地味ながらも現場の声を形にする職人魂が熱い。周囲の大人たちがダリヤを全力でサポートする構図も大好きです。

評価:5点

8巻。ダリヤの職人としての誇りと、ヴォルフへの深い信頼が、魔剣製作という一つの大きな目標に向かって結実していく様が見事。技術的な試行錯誤の描写が相変わらず緻密で、読んでいるだけで自分も工房にいるような感覚になります。二人の関係も、一歩ずつ、でも確実に深まっていて安心します。