境界のメロディ(1)

著者:宮田 俊哉

レーベル:KADOKAWA

ISBN:9784049154979

メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。 「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」  生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくてーー。  2人の音が交わるとき世界は色を取り戻すーー。

読者のトーク・感想

評価:5点

音楽を通して繋がる二人の、危うくも美しい境界線。音が色として見えるような共感覚的な描写が美しく、文章からメロディが聞こえてくるようでした。青春の輝きと影を鋭く切り取った、心に深く残る物語です。