檻神館双極子殺人事件

著者:南海 遊/清原 紘

レーベル:星海社

ISBN:9784065428177

全てが一変する快感(カタルシス) 「館」×「密室」×「暗号」の●●本格ミステリ 「--僕はね、この国で最初の本格Mystery作家になるのさ」 大正(※)二年四月。帝国大学校へ入学するため上京した華族令嬢・竜尾院絢子(りゅうびいん あやこ)は、文士のような青年ーー綾城創志(あやぎ そうし)と出会う。 「私の生家ーー檻神館(おりがみかん)に隠された暗号の秘密を、暴いて欲しい」 帝国大学校で親友となった折上燕(おりがみ つばめ)からそう頼まれた絢子は燕の助けになるために、作家志望である創志は新作の取材のために檻神館を訪れる。 「神を閉じ込めた」館で二人を待ち受けていたのは、呪いにも似た謎が犇(ひし)めく殺人事件だった……。 「館」×「密室」×「暗号」の●●本格ミステリ ※作中では大正の「正」は上部に「一」を加えた異体字

読者のトーク・感想

評価:4点

難しい用語も少しあったけど、トリックが解明された時の「そういうことか!」というスッキリ感が半端ないです。ミステリー初心者でもどんでん返しを存分に楽しめるエンタメ作品でした!

評価:3点

トリックの奇抜さには驚かされたが、いかんせん登場人物たちの行動原理や心理描写が薄っぺらく、全員がトリックを成立させるための駒にしか見えない。ライトノベルとしてのキャラクター性と本格ミステリーの融合を目指した意欲は買うが、やや消化不良な印象。

評価:5点

「館モノ」ミステリーの王道を踏襲しつつ、SF的なガジェット(双極子)を事件のトリックに組み込んだ怪作。物理法則を逆手に取った密室トリックの構成は見事で、提示された手がかりから論理的に真相を導き出せるフェアな作りになっている。探偵役の特異なキャラクター造形も物語に良いスパイスを与えている。