薬屋のひとりごと 16
著者:日向夏/しのとうこ
レーベル:主婦の友社
ISBN:9784074618767
皇帝の手術を無事に終えてから半月、季節も冬へと近づいていた。術後の治療を上級医官に替わってもらったおかげで、猫猫(マオマオ)の日常は忙しくも平常運転へと戻っていた。そんなある日、老医官に届いた文を読んだヨ(ヨ)の顔色が変わった。「怖いことになるかもしれない」。その文には水膨れができた患者が増えていると書かれていたのだ。嫌な予感がする猫猫だったが、その心配は当たってしまった。「疱瘡(ほうそう)の発生」。感染力、致死率が高く、顔や身体に痕が残りやすく恐れられている流行り病だ。特効薬はなく、猫猫でも今から見つけることは不可能だろう。感染が広まれば村一つが閉鎖することもあるという。そんな絶望的な状況に一筋の光を放ったのはーーーーーー。
読者のトーク・感想
評価:5点
待望の16巻。猫猫の鋭い洞察力は相変わらずだが、後宮や周囲の情勢が風雲急を告げる展開。壬氏との距離感も一歩進んで二歩下がるようなもどかしさが堪らない。毒と薬、そして人の業を描く筆致はもはや芸術の域。