距離にして10℃以下

シリーズ:距離にして10°C以下

著者:篠谷巧

レーベル:小学館

ISBN:9784094533057

いま、二つの冷蔵庫がつながるーー。 冷蔵庫は別世界への扉だ。 2026年夏ーー食に無関心な大学生・上原夏樹の冷蔵庫が、料理代行をして暮らす会田栞のものと繋がった。"200km"先にいる知らない相手との冷蔵庫を通したやりとりは、料理を送ったり、文通をしたりという、すこし奇妙なもの。だが、そんな交流のなかで夏樹は、栞が抱えている大きなトラウマに触れることになる。2人の冷蔵庫が繋がった意味とは、一体ーー。 冷蔵庫の向こうへ、200km先へ、自分の声を届けるために。冷蔵庫の向こうにいたのが、あなたでよかった。 【編集担当からのおすすめ情報】 新人賞作家・篠谷巧!待望の新作は「青春冷蔵庫SF」!! ノーコピーライトガール・春のイラストと一緒に世界観に浸ってください!!

読者のトーク・感想

評価:5点

冷蔵庫が扉になってる時点で勝ち。向こう側が異世界じゃなく200km先の他人の台所というだけなんだけど、冷蔵庫だから送れるものに保存期限があるんだよね。手紙と一緒に料理が届いて、放っておけば傷む。時間制限のある文通ってこういうことか、と読みながら唸った。食に無関心な夏樹と、料理代行で他人の家の冷蔵庫を開けて回ってる栞。欠けてる側と過剰な側を繋ぐ配置も丁寧です。栞のトラウマの明かし方だけ、もう少し引っ張ってほしかったかな。