わたし、二番目の彼女でいいから。3

著者:西 条陽/Re岳

レーベル:KADOKAWA

ISBN:9784049142327

「ねえ、私たちで桐島くんを共有するの、ダメかな……?」  俺は今、橘さんと付き合いながら、早坂さんとも付き合っている。  共有のルール。それは互いに抜け駆けしないこと。「一番目」になれない方が傷つくなら、それは優しい関係とすら言えるだろう。  たとえそれが、歪で、甘美な延命措置に過ぎないとしても。  だけど……。  二番目でよかったはずなのに。  それでも一番目になりたくて。  互いにエスカレートする好意と行為。  その果てに、俺らの関係はやがて軋みを上げ始め……。  もがいて、すがりついて、大事だった何かを摩耗させながら。  どこまでも深みに堕ちていく。