少女事案(2)
著者:西 条陽/ゆんみ
レーベル:小学館
ISBN:9784094531787
今度は俺が、小学生の「犬」になる! 『真夏の小学生チョコレート連続殺人事件』を解決したあと、夏休み明けのこと。 どこにでもいる男子高校生・夏目幸路は小学五年生の女の子に犬として飼われていた。 犬ぅ〜!? これ、マジで犬。 風町鈴というダウナー系ロリっ娘が、例のごとくトラウマサヴァンで、俺をランドセルで殴って気絶させ、〈姿を偽装する〉能力で俺を犬にしたのだ。 周りの人には、俺が犬にしかみえないし、俺も犬っぽい行動をとってしまう。首輪をつけられ元気に「ワン!」と吠えるし、ボールが転がると追いかける。 なぜ、俺が犬にされたのか。それには理由があった。 風町鈴は命を狙われている。政治スキャンダルにつながる『山根新薬事件』の目撃者だったからだ。国家権力にひとり立ち向かう風町、送り込まれる殺し屋たち、家に撃ちこまれるロケットランチャー、そして幼女誘拐犯に仕立て上げられる俺! 誰も信じられないこの状況、月子たちのもとにも帰れず、頼れるのは自分と元・トラウマサヴァンの白瀬由美だけ。 法律完全スルー、周囲すべて敵の極限状況を切り抜けろ。友情のため命をかける偽装能力少女と、それを守る忠犬・夏目が駆ける、エスケープ×ラブ×サスペンス!
読者のトーク・感想
評価:4点
1巻の衝撃を引き継ぎつつ、さらに不穏さと美しさが加速しています。社会の隙間に落ちた少女たちを巡る「事案」を、冷徹かつ詩的な筆致で描くスタイルは唯一無二。救いがあるのかないのか分からない、危うい均衡の上にある物語に引き込まれます。