千歳くんはラムネ瓶のなか(6)

著者:裕夢/raemz

レーベル:小学館

ISBN:9784094530223

私を見つけてくれて、ありがとう すべては変わってしまった。 唐突に、劇的に。どうしようもないほど残酷に。 けれど、ひとりで塞ぎ込む時間を、彼女は与えてくれなかった。 「あの日のあなたがそうしてくれたように。今度は私が誰よりも朔くんの隣にいるの」 ーー1年前。まだ優空が内田さんで、俺が千歳くんで。 お互いの“心”に触れ合ったあの日。俺たちの関係がはじまったあの夜を思い出す。 優空は言う。 「大丈夫、だいじょうぶ」 月の見えない夜に無くした何かを、また手繰りよせられるというように。 ……俺たちの夏は。まだ、終わらない。