鴉双兄妹の怪奇に歪んだ日常(1)

著者:鳳乃 一真/花澤明

レーベル:KADOKAWA

ISBN:9784046857064

4年前、妹は一度、死にーー別の誰かとして蘇った。 高校生・鴉双時雨は、女子高生インフルエンサーの妹・凛音と二人暮らしをしている。 人気者の凛音には、周囲に隠した悪癖がある。 巷で囁かれる奇怪な噂の中から本物を探して回る、危険な《怪奇廻り》を繰り返しているのだ。 普段は見て見ぬフリをしている時雨。 だが妹から危機を知らせるメッセージが届いたとなれば話は変わる。 特別な力を持たない兄は、命のリスクも顧みず怪奇たちの領域へと足を踏み入れる。 ーー目的は1つ、妹を連れて平穏な日常へ帰ること。 これは互いを思い慈しむ”死亡経験アリ”と”霊力0の切れ者”の、きっと正しくはない、歪んだ青春怪奇譚。

読者のトーク・感想

評価:4点

キャラデザの可愛さに騙されてはいけない。中身は真っ黒な現代怪談。妹の「視える」能力の代償が重すぎて、読んでてヒリヒリする。ラストで明かされた兄妹の秘密については、まだ隠し事がありそうで考察が捗る。

評価:5点

不気味な都市伝説と、どこか壊れた兄妹の絆が織りなすホラー。描写がエグい。特に「鏡の中の隣人」のエピソードはトラウマ級の怖さだった。兄の過保護さが愛を通り越して狂気に達しているのが、この作品の最大のホラー要素かもしれない。