夏目漱石ファンタジア(1)
著者:零余子/森倉 円
レーベル:KADOKAWA
ISBN:9784040753065
西暦一九〇六年。夏目漱石、作家の自由を脅かす政府に反逆。 西暦一九一〇年。夏目漱石、暗殺。 西暦一九一一年。夏目漱石、樋口一葉の身体にて蘇生。 「--彼女の肉体に、俺の脳を移植したのか」 森鴎外による禁忌の医術を受け夏目漱石は樋口一葉の身体で蘇った。それは帝都に渦巻く闇との戦いの再開を意味していた。 誰が自分を殺したのか。どうして鴎外は漱石を蘇らせたのか。そして作家をつけ狙う殺人鬼『ブレインイーター』の正体とは。 様々な謎が見え隠れする中、漱石の協力者の筈だった野口英世が独自の思惑で動き出しーー文豪バトルファンタジー開幕。
読者のトーク・感想
評価:4点
文豪・夏目漱石が異世界に転生するという奇抜な設定ですが、中身は驚くほど文学的. 漱石特有の厭世観や修辞が、魔法が存在する世界とぶつかり合うことで生まれる違和感が面白い。『吾輩は猫である』を彷彿とさせる視点の鋭さが、異世界の理不尽を解き明かしていく展開に知的好奇心が刺激されました。