きみが物語になる前に

著者:岩倉 文也/シライシ ユウコ

レーベル:星海社

ISBN:9784065434055

「少女」とは何かーー? 「私は物語から生まれてきた。 私はね、あらゆる物語で語られてきた、“少女”たちの影なのよ」 「少女」を巡る思索と冒険。新時代のファンタジック・ジュブナイル! 高校生の「ぼく」はある日、少女の投身自殺を目撃した。 しかし彼女は死ぬことも、怪我ひとつ負うこともなかった。 ーーーー普通の人間ではなかったのだ。 物語の世界からこの現実に迷い込んだという少女・シオリを、 本来の世界に帰そうと奮闘する「ぼく」は、やがて一冊の本にたどり着く。 その書物が二人の運命を大きく変えていくーー。

読者のトーク・感想

評価:4点

タイトルの「物語になる前に」が意味する本当のメッセージが、終章で明らかになる構成が見事。日常の中に散りばめられていた違和感が一気に収束していくカタルシスと、少しのほろ苦さが入り混じる余韻の残るラストだった。メタフィクション的な解釈もできる良作。

評価:5点

ライト文芸寄りの美しい筆致で紡がれる、少し切ない青春群像劇。「物語」というテーマを通じて、過去の傷や未来への不安と向き合う高校生たちの姿が非常に繊細に描かれています。後半の展開は涙なしには読めませんでした。感情の機微を捉える表現力が素晴らしいです。

評価:5点

表紙のイラストに惹かれてジャケ買いしたんですが、大当たりでした!キャラクター同士の掛け合いが自然で、クスッと笑える日常パートから一転してシリアスになるギャップに引き込まれました。一気読み推奨です!