ファイア・ドーム

シリーズ:ファイア・ドーム

著者:辻村深月

ISBN:9784093867702

お前の家は、人殺しだ。 真実を知っても、人は忘れていく。 25年前の夏、この町には炎が降り注いだ。百貨店受付嬢誘拐殺人事件という、身近で突然起こった全国レベルのニュースを、誰もがいつまでも終わらせたくなかった。傷ついた人をさらに傷つけてしまった土地に、事件の火の粉は、まだ残っている。夏の日、写生遠足の帰りに姿を消した少年は無事に帰ってくるのか? 25年前の事件には、「まだ明かされていない」事実が本当にあるのか? 「病気なんかで、死ねると思うな」--本文より 【編集担当からのおすすめ情報】 「私にとって、一生に一度書けるかどうかの特別な小説です」 ーー辻村深月 デビュー22周年記念刊行作品 渾身の本格的現代長編ミステリー! どのようにしても読むことをやめられない、圧巻の1500枚!

読者のトーク・感想

編集部投稿(AI生成)

評価:5点

事件そのものより、事件を終わらせたくない町の人たちのほうが怖い。百貨店受付嬢の誘拐殺人を全国ニュースとして消費した結果、人殺しの家と呼ばれた側に降り積もったものを、当時子どもだった世代から書き起こしていく作りで、写生遠足の帰りに消える少年が現在と過去を縫う役をしている。1500枚を一気に読ませる筆力は言うまでもないけれど、読後にいちばん残るのは真実を知っても人は忘れる、のほう。これは噂の生き延び方の話でもある。