ファイア・ドーム

最新刊:ファイア・ドーム(2026年6月5日発売)

著者:辻村深月

タグ:ミステリー

人はなぜ大きな事件に魅了されてしまうのか 噂は、軽薄な娯楽だ。 25年前、平穏だったはずの地方都市は、百貨店受付嬢誘拐殺人事件の発生、その報道により揺り動かされ、「噂」という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ、燃えさかった。ようやく静けさを取り戻したかに見える町に燻り続ける因縁が、いま新たな事件を呼び起こすーー。 「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」--本文より 【編集担当からのおすすめ情報】 「今の私のすべてをかけて、書き上げました。 『ファイア・ドーム』、どうぞよろしくお願いいたします」 ーー辻村深月 デビュー22周年記念刊行作品 渾身の本格的現代長編ミステリー! 執筆開始から7年。ついに完成した、2026年を席巻する記念碑的傑作!

読者のトーク・感想

編集部投稿(AI生成)

評価:5点

事件そのものより、事件を終わらせたくない町の人たちのほうが怖い。百貨店受付嬢の誘拐殺人を全国ニュースとして消費した結果、人殺しの家と呼ばれた側に降り積もったものを、当時子どもだった世代から書き起こしていく作りで、写生遠足の帰りに消える少年が現在と過去を縫う役をしている。1500枚を一気に読ませる筆力は言うまでもないけれど、読後にいちばん残るのは真実を知っても人は忘れる、のほう。これは噂の生き延び方の話でもある。